FAQ ~ミラドライにまつわるQ&A~

Q1. 脇のミラドライから数週間後、においや汗は気にならなくなりましたが、脱毛効果があまり見られません。いつ頃から脱毛効果がでますか?
A1. 脇毛の脱毛効果は施術直後から始まりますが、ミラドライにより毛根や毛包が破壊されていても、毛だけ残っている状態があり得ます。脇毛の毛周期は6か月~1年(個人差あり)で、抜け落ちるのに時間がかかるので、経験則的にその半分位(つまり3か月~半年)ぐらいは効果を感じていただけるまでにかかり得ます。もう少し様子を見てください。
尚、無理に引っこ抜かないことをお勧めします。
また、ミラドライによる脇の脱毛効果は7割程度とされており、完璧にツルツルになるわけではありませんのでご了承ください。
Q2. ミラドライは医療費控除の対象になりますか?
A2. はい、なると考えております。 医療費控除の対象になるかならないかは
「病気の治療」なのか、それとも「美容」なのかによります。当院のミラドライ治療は原則、腋臭症または多汗症ならHDSS3以上の重度の多汗症の治療となりますので、医療費控除の対象になると考えております。(HDSSについてはこちらのブログをご参照ください。)まれに、腋臭症ではなく、汗もそんなに出ないけれども、より出なくさせるためにミラドライをされるような事例では、「美容」ということになるのかもしれませんが、かなりまれなケースです。もしご自身がどちらになるかご不明な場合はお問合せください。
例えば目の二重手術や、問題ない長さの人中(鼻の下)を若く見せるために短縮するなどといった施術は「美容」ですので、医療費控除の対象にはなりません。
自由診療か否かが、医療費控除になるかならないかの判断になるわけではありません。自由診療でも病気の治療であれば医療費控除の対象になります。
医療費控除は確定申告をしていただくことになりますが、会社員の方などでただ医療費控除の申告だけの場合は翌年の2月16日からではなく、翌年の1月頭からできます(税務署が混む前なので、還付金も早めに返ってくると思います)。「医療費」はご本人の分だけでなく、生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費の総額が申告できます。領収書の提出は不要のようですが、5年間保存することとなっています。詳しくは、所轄の税務署にお問合せください。
Q3. ミラドライ施術後の脇のマッサージはどのようにやればいいですか?
A3. YouTubeに動画をUPいたしましたので、御覧ください。感染予防のため、術後1週間は行わないこと、行う場合は主治医と確認してから行ってください。
Q4. ミラドライは保険適用になりますか?
A4. 残念ながら、現時点でミラドライに保険は適用になりません。日本中どこの医療機関でもそうです。ちなみに、わきが手術の剪除法においても、「悪臭甚だしく他人の就業に支障を生じる事実が明らかであって、客観的に医療を加うべき必要がある場合」のみ保険適用になり、軽度のわきがでは保険適用になりません。
Q5. ミラドライで脇汗を止めてしまっても大丈夫でしょうか?
A5. 汗は体を冷却するために出ますが、体には200~400万個の汗腺がある中で脇にはその約2%のみが存在するとされています。脇の汗腺を焼灼しても、体を冷却する能力には影響しません。ミラドライ後、脇汗は減りますが、体の他の部分からはそれまでのように汗は出続けます。
Q6. ミラドライ後、代償性発汗になりますか?
A6. 代償性発汗というのは、手の多汗症で、ETS手術(胸腔鏡下胸部交感神経遮断術)という、脳からの発汗の指令を伝える交感神経(背骨のそばにある)を切断する手術があるのですが、その手術で高頻度に生じる副作用として有名なものです。手術で交感神経を遮断すると、その下のレベル(胸以下)の発汗が顕著になるというものです。これは、手の汗を止めたので、その分の汗が体の他の部分から出るようになるというより、交感神経をいじったことによるとされています。実際、手術で遮断する交感神経の場所や大きさを変えるなど、術式を工夫すると代償性発汗の程度が改善されることが報告されていたりします。
ミラドライの副作用一覧の中に代償性発汗はリストアップはされていますが(そのような訴えをされる方がまれにいらっしゃるためだと思いますが)、客観的に、ミラドライ施術前に体のこの部分から何gの汗が出ていて、施術後に何gに増えた、などというデータで明確に立証されたものは見たことがありません。
ミラドライ社としても、ミラドライでは代償性発汗は原理的に起こらない、という見解です。推測になってしまいますが、いろいろな部位からたくさん汗をかかれていた方が、脇汗が少なくなった後、残った他の部位が気になるようになるなどの主観的部分も大きいのではないかと思っております。
Q7. 脇の医療レーザー脱毛のコースを購入しています。ミラドライの施術とはどの位間隔を開ければよいでしょうか?
A7. 脇のレーザー脱毛は、ミラドライの施術の前後1か月は避けていただいております。施術後1か月経過した時点で(合併症等なければ)やっていただいて構いません。また、ミラドライ自体に脇毛の減毛効果がありますので(個人差ありますが、70%程度)、これから医療脱毛をご検討される方は、一旦ミラドライの減毛効果をご確認いただいてから(Q1にもありますように3か月など)脱毛を御検討されてもよろしいかと存じます。
Q8. ミラドライの施術は何年ぐらいの歴史があるのですか?
A8.臨床での使用はアメリカでは2009年位から、日本では2010年からと聞いております。
Q9. ミラドライは世界何か国で行われていますか?現在まで何症例ぐらいやられていますか?
A9. ミラドライは世界40か国以上で行われており、累計20万症例以上が行われています。
Q10. ミラドライとビューホットやウルセラを使用した治療とはどう違うのですか?どちらがいいのですか?
A10. ビューホット(viewHOT)は、韓国・SHENB社製の機械で、先端に36本の針が正方形の形に並んでついていて、それを肌に刺し、ラジオ波を使って針周囲の組織に熱を発生させ汗腺を破壊するという機械です。ミラドライは、厚生労働省(多汗症)や米国FDA(多汗症・腋臭症・腋毛の減毛)から効果を認められておりますが、ビューホットは現時点で両者から承認を受けていません。針から熱が出る形になりますので、特に針周囲に効果が表れる形になると思われます。一方でミラドライは、組織一帯を焼灼する形になります(最大で1cmx3cmの長方形の形でエネルギーレベル5使用ですと皮膚表面から2~5mmの深さ(厚みでいうと3mm)の直方体のように焼ける形になります)。
また、これは限られた経験からの個人的意見ですが、論文を拝見するとビューホットによる色素沈着や跡はほとんどないようですが、BCGの跡のような針の跡が残っていらっしゃる方や色素沈着を感じられている方を、個人的な少ない限られた経験の中でも複数の方拝見したことはあります(たまたま稀な症例の方に遭遇しただけかもしれません。また、ミラドライでも稀に色素沈着になる方はいらっしゃるようで副作用の一つにリストアップはされております)。
ウルセラ(超音波)を使用した治療ですが、ウルセラはドイツ・Merz社(開発は米国ウルセラ社)の機械で、最近顔のたるみ治療として人気のHIFU(ハイフ)の先駆者的な立ち位置の機械です。HIFU(High Intensity Focused Ultrasound)とは、訳すと「高密度焦点式超音波」で、超音波を集めて「焦点」を作る形で、組織にピンポイントに熱を加えていく機械です。たるみ治療でピンポイントなのがウリな機械ですので、照射されたピンポイントの点以外のところには熱が加わらないことになります。顔などのたるみ治療としては、皮膚表面から4.5mmのところにあるとされるSMAS筋膜を所々ピンポイントで焼くとSMAS筋膜全体として縮まり、リフトアップ効果を感じるという意味で、ピンポイントの治療でよいのですが(SMAS筋膜を全部焼く必要はない)、汗腺をなるべく多く焼きたいという主旨で利用するにはピンポイント過ぎると思われます。
ウルセラは、眉や顎下、首のリフトアップ、デコルテ部のしわの改善に対しFDAから効果を認められていますが、現時点で多汗症やわきがに対する効果は承認されていません。
総合的に考えると、脇の多汗症やわきがには、点状に治療していくのではなく、直方体の形の「一帯」として治療し、厚生労働省(多汗症)や米国FDA(多汗症・わきが・減毛)からきちんとその効果を認められているミラドライをお勧めいたします。
Q11. 飛行機で東京に行き、受診を考えています。ミラドライ施術後、当日飛行機に乗っても大丈夫ですか?
A11. ミラドライ施術後は、数日間飛行機への搭乗や、登山など気圧の変わるところへのご移動は控えていただいております。電車でのご移動をお勧めいたします。これは、過去に、ミラドライ施術後、同日に飛行機に乗られた方の脇が、搭乗中にパンパンに腫れたことが他院さんであったようで、気圧のせいではないかとのことで、その後、ミラドライ後は数日間気圧の変わるところへの御移動は控えていただくという注意事項が加わりました。ちなみに、車の運転も、麻酔が入って、脇が閉じづらくなるなど、運転操作に影響を与えかねないことから、少なくとも当日は控えてください(問題なく手が動かせるようになるまで控えてください)。患者様の安全が第一です。
Q12. 貴院のミラドライで、広範囲トリプル照射はないのですか?
A12. 当院は広範囲ダブル照射(完全2倍)をやっておりますが、「広範囲」トリプル照射というのは時間がかかり過ぎて事実上不可能なのではないかと思っております。現在最大テンプレートサイズの80x140を使用した広範囲ダブル照射のメニューで照射の工程だけで2時間半以上~3時間弱位かかっていますので、それをトリプルにした場合、照射の工程だけでも4時間位かかるのではないかと思います。チップの有効時間が3時間ですので、チップが時間切れになり、もう1個のチップが必要になってくるレベルです。80x140テンプレートは1パスにつき39照射ですので、完全に3倍ですと、片脇117照射、両脇で234照射です。1照射約40秒かかりますので、照射真っ最中の時間だけでも2時間40分位はかかります。1照射1照射の間のチップを動かして次の照射箇所のマーキングに合わせる作業の時間は全く含まずにの話です。この4時間位かけて完全3倍照射の3パスされているクリニックさんの存在を存じ上げません。もし、照射の所用時間がもっと少ないようでしたら、誰もが認めるような「広範囲」ではないか(何をもって「広範囲」というのか人によって違いますので)、または完全3倍の照射回数ではないか(2パス目3パス目は照射回数を減らしていって真ん中にしか打たないなどの可能性)、またはその両方の可能性がありえます。照射の工程だけで4時間となると、カウンセリング、マーキング、麻酔の工程なども別にあるわけですし、ミラドライ治療全体として1日がかりになり、お昼休憩でも挟まないとできない感じがいたします。術者の体力的にも無理なのではないかと思いますし、事実上不可能だと思います。当院の照射範囲カスタマイズをした上での完全2倍のダブル照射は2時間30分~3時間弱、ほぼほぼチップの有効時間と同じぐらいの時間を使い、しっかり照射させていただきます。
Q13. 以前他院で一度ミラドライをやりましたが、効果が不十分に感じています。2回目を貴院でできますか?
A13. はい、カウンセリングでお話を詳しく伺った上で基本的には承っております。ただ、一口でミラドライと言っても様々な内容のミラドライがありますので、以前のミラドライがどのようなミラドライかやや不明な場合があります。それでも治療部位に問題なく、発汗がある場合、なるべく照射いたしますが、できましたら、どこのクリニック様で受けられる場合でも、どのような内容のミラドライなのかは具体的にお聞きになられることをお勧めいたします。例えば、Q11の「広範囲」のように、「広範囲」といってもいろいろな定義がありえますので具体的なテンプレートサイズがいくつなのかや、照射回数は何回なのかをお聞きになられたほうがよろしいかと存じます。またエネルギーレベルもお聞きになられたほうがよろしいかと存じます。可能性としてあり得るのが、テンプレートサイズが小さすぎて、辺縁が打ち漏れていたり、マーキング→麻酔の古い手順でやっている場合や照射時にマーキングに丁寧に合わせて照射していないなどの可能性で各照射の間に打ち漏れが多くありえる場合などです。正しい手順で、十分な範囲・回数・エネルギーレベルで照射されているはずの場合は、再度照射してもあまり改善しない場合がありえます。理想的なのは、発汗部位テストでまだ発汗する場所を把握し、そこを十分カバーして照射する形ですが、詳しくはご相談ください。
Q14. シングル照射とダブル照射ではダウンタイムは違いますか?
A14. ダウンタイムの状態は個人差が大きいです。例えば、同じシングル照射をやっても、ものすごく痛かったという方と痛くなかったという方がいらっしゃいます。同じ方で、片方の脇をシングル照射でやり、もう片方の脇をダブル照射でやってみて、違いを見てみないとわからないのではないかとも思いますが、同じ照射をしてもなぜか左右差(例えば左のほうが術後痛かった等)がある場合もありえますので、何とも言えない部分がございます。ただ、なんとなくの印象ですが、施術当日夜のお痛みが強い方は広範囲ダブルの方のほうが多いような印象がございます。ただ、広範囲ダブルで当日お痛みがかなり強い方々でも翌日にはなんとかなる位まで落ち着かれていらっしゃり(痛みのピークは当日夜~夜中で翌朝起床された際はまずまずな感じ)、腫れに関しては術後3-4日経過すればほとんどの方が大雑把な腫れは引いている印象です。
Q15. 脇にほくろ(またはいぼ)がありますが、ミラドライは出来ますか?
A15. ほくろが隆起していて(盛り上がっていて)、その周囲の皮膚と段差が出来ているような状態ですとそこの部分には照射できません。機械は皮膚を吸引してマイクロ波を照射しますが、コンタクトクーリングといって、吸引した皮膚と接着したハンドピースが皮膚を冷却してくれます(それによって皮膚表面の熱損傷を防ぎます)。盛り上がったほくろがあると、それが邪魔をしてその周囲の皮膚がハンドピースと接着しないことにより、コンタクトクーリングがなされず、その周囲の皮膚に火傷を生じる恐れがあります。よって、もしミラドライの治療を行うとすると隆起したほくろを避けて照射することになります(いぼの場合も同様です)。そうするとミラドライ治療全体の効果としては下がります。または、ミラドライを受けられる前にそのほくろやいぼの治療を済ましていただくかになります(治療後は6か月程度施術ができない場合があります。小さいイボで透明な定規などで潰れる程度でしたら、施術可能のことが多いので、ご相談ください。)。平らなほくろでしたらミラドライは受けていただけます。透明な定規などを上から当てていただいて、皮膚が平らになるか見ていただけましたらと存じます。
Q16. 脇のボトックス注射をしたばかりなのですが、ミラドライはできますか?ボトックスの効果が切れるまで待ったほうがいいですか?
A16. はい、できます。ボトックスの効果が切れるまで待つ必要はありません(ミラドライ社にも確認済み)。ネット上に、ミラドライのマイクロ波は汗腺の中の水分と反応するという記載が結構ありますので、汗を止めておかないほうがいいのではないかと思われる方もいらっしゃるのではないかと思います。しかし、ミラドライの機械は、マイクロ波が、汗腺が存在する「真皮と皮下脂肪の境界付近」で最大限に吸収され、その部分で熱が発生するように設計されています(ハンドピース内の形状や周波数(いろいろ周波数があるマイクロ波の中でも5.8GHz)などをシミュレーションして決定し、効果を確認しています)。汗腺の中にある水分いうよりはむしろ、「真皮の層」と「皮下脂肪の層」でマイクロ波がどう通るのか、どう反射するのか等の各層の特性の違いを利用して設計されています。つまり、ミラドライのマイクロ波のターゲットは真皮と皮下脂肪の境界付近の一帯になり、その部分全体が熱せられます。ですので、ボトックスをしていても、特にミラドライの施術には支障はございません。
また、ボトックス(発汗の神経伝達を阻害)とミラドライ(真皮ー皮下脂肪の境界付近の一帯を焼灼する)は違う作用機序ですので、両者は関係がなく、特にボトックス注射がミラドライ施術に悪影響を及ぼすこともありません。
ただ、ボトックスをしたばかりですと、汗が止まっていますので、ミラドライの施術をしてもその効果が分からない(見分けがつかない)状態になります。そのボトックス注射の効果が切れてきた頃に、ボトックス前の発汗状態を記憶されていれば、そのご記憶と比較していただくことになります。
Q17. 過去に剪除法(またはその他のわきがの外科手術)をやったことがありますが、効果が不十分です(または
症状が戻ってきてしまいました)。貴院でミラドライを受けることは可能ですか?
A17. 合併症なく傷が完全に治っていて、皮膚が柔らかくて大きなデコボコがなく、脇汗が出ているようであれば、基本的に施術を考慮するスタンスです。
ただ、過去に剪除法などの脇の手術をされた方は皮下脂肪が少なく(取り去られたりしていて)、手のほうに行く神経が脇の皮膚のすぐ下を走っていたりします。よって、ミラドライの照射による神経障害のリスクが高まります。そちらをご了承いただいた上での施術になります。
傷の部分が硬くひきつれて、硬くデコボコしている場合、ハンドピースでコンタクトクーリングをしているのですが、上記のQ15の隆起性のほくろと同様、ハンドピースに接着しない部分はクーリングされないことになり、やけどのリスクが高まります。(最終的には診察の上で施術の可否の判断になります。)また、ミラドライはまず吸引をかけて皮膚を少し吸い、皮膚をがっちりホールドした状態で初めて照射がかかるようになっています。硬くひきつれていて吸引が上手くかからないと照射がかけられませんので、そのような部分がある場合は、照射できない範囲ができる可能性があります。また、仮に吸引がかかっても、内出血斑がひどめになる可能性があります。そのような意味でも、ある程度皮膚が柔らかいことが施術の前提となります。
Q18. にきび治療でイソトレチノイン(商品名:Accutane アキュテインなど)の内服薬を服用しています。ミラドライはできますか?
A18. イソトレチノインの内服はミラドライを受けられる6か月前に止められることをお勧めします。
欧米では、以前から重症のにきびに対する第一選択薬として内服のイソトレチノイン使われており、最近日本の皮膚科・美容皮膚科クリニックでも、にきび治療薬としてイソトレチノインが処方されることが増えてきていますが、米国ではミラドライの6か月前にイソトレチノインを止めていただくことが多いようです。
イソトレチノインは、皮膚を脆弱にしたり、創傷治癒を遅くしたりする副作用があるためというのがその理由です。
どちらの治療を優先させるべきかは人それぞれになりますし、休薬期間もクリニックによって判断が異なることもあるかと思いますので、自己判断されずに主治医の先生とよくご相談されることをお勧めいたします。
Q19. ミラドライはワキガ(脇のにおい)に効果はありますか?ワキガに使用して良いのですか?
A19. 当院ではミラドライのワキガへの効果を日々実感しております。
広範囲ダブル照射で脇のにおいがだいたい70~75%位減るイメージ(個人差あります)とお伝えしております。
当院のYou tube動画でも少しお話ししておりますが、脇の汗とにおいでどちらのほうがより減るか選べと言われますと、においのほうではないかと感じております。
汗もにおいも減らすだけの治療になりますが、におい(いわゆるワキガ臭)に関しては、術後1年以上経過した後にゼロのままという方も中にはいらっしゃいます(基本減るだけなのですが、中にはそのようなラッキーな方もいらっしゃいます)が、汗がゼロになったとおっしゃる方はお一人位しか経験したことがありません。(さらっとした汗を出すエクリン汗腺はワキガのにおいの原因となるアポクリン汗腺より少し浅めにあると言われており、ミラドライで照射する皮膚表面から約2~5mmの深さより浅めにある割合が多いのではないかと考えております。)
通常広範囲ダブル照射で汗とにおいが70~75%減のイメージ(個人差あり)と考えていただければと思いますが、におい(ワキガ)にも効果はあると日々実感しております。
日本で厚労省からミラドライは重症腋窩多汗症にだけ承認を得ているので、ワキガには効果がないかのような言及を受けることがありますが、米国のFDA(厚労省のようなところ)では脇のにおいに対しても承認を得ております。日本全国の美容クリニックで現在行われている美容施術で、厚労省には承認されていないが米国FDAに承認されている施術というのはたくさんあります(例えば、近年お顔の施術で少しブームにもなっていたダーマペンなどもその一つです)。美容の機械で厚労省に承認されているもののほうが少ないかもしれません(例えば、脱毛の機械でもシミ取りレーザーでも、厚労省に承認されているのは、一部の有名メーカー製のものなどに限られます。厚労省の承認プロセスも手間・労力がかかりますし、そもそも承認プロセス自体にトライしていないケースもたくさんあると思います。)
ミラドライは厚労省で承認を受ける際に、汗に関しては主観的なスコアリング以外に客観的な計測による客観的データもあるので多汗症に対して承認されました。においに関しては臨床試験が行われていてもどうしても客観的なデータではなく患者様の主観によるスコアリングになってしまうため、また、そのスコアリングも欧米人のものであり、欧米人の体臭を日本人の体臭にそのまま置き換えてよいのか?というところに懸念があったようで、承認は見送られたという経緯です。
前述のように、米国FDAでは承認されているが、日本の厚労省で承認を受けていない美容施術というのはたくさんあり、日々多くのクリニックで行われており、日本の厚労省から承認されていないから施術してはいけないということはありません。厚労省では承認していなくても米国FDAなど他国で承認されている優れた治療はあり、効果や副作用などを十分説明の上、個々のクリニックの判断の下、施術することは認められております。
当院を受診される患者様はほとんどの方がワキガの患者様です。日本国内ではミラドライは10万症例突破だそうです (2018年8月〜2023年3月位の間。単純計算すると日本全国で毎日毎日60人ずつ位の方がミラドライを受けていらっしゃる計算になります)。実際に効果がなければ、非難轟々になってこの治療法を継続することは不可能です。いろいろな理屈を抜きにして、効果を実感しており、ワキガでお悩みの方におすすめの施術となっております。
※当院のHPやブログ、SNSの内容等が他院様で無断転載されているのを見かけますが、当院と一切関係はございません。同業者様から当院の発信内容にご注目いただけているのは光栄ですが、転載、複製はご勘弁いただけましたらと存じます。