ミラドライの正しい施術法について CLINIC N東京銀座 わきが脇汗治療


今回のブログでは、ミラドライの施術法の変遷の歴史と、現在メーカーが推奨する正しい手順について詳しく取り上げてみます。

①脇の局所麻酔の方法

まず、脇の麻酔ですが、ミラドライが日本に導入された当初は、濃い目の麻酔液を脇の所々に注入し、その後に水を入れて、麻酔と水を皮膚の中で混ぜるという方法を行っていました(注:現在では推奨されておりません)。


当時はテンプレートの転写によるマーキングを麻酔よりも先にやる手順でしたが、テンプレート上に照射箇所だけではなく。濃い麻酔液を注入する点が一緒に書いてありました。図でいうと●と✖の箇所です。●印を先にやり後から✖印をやります。(注:現在は使用しないことになっています)。

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テンプレートを皮膚に転写し、その●✖の印のところに細かく濃い麻酔液を注射していき、後から水を入れます。テンプレートの印を使うので、「テンプレート活用法」と呼んでいました。

当時はその後から加える水の量が少な目でした(80x140のテンプレート使用の場合、現行より片脇約50ml少ない形です)。

当時そのやり方では、脇の皮膚の下を神経が走っているのですが、ミラドライのマイクロ波が神経に当たってしまって神経が焼かれてしまい、感覚障害、運動障害、しびれのような神経障害が報告されていたようです。(注:神経障害は現行の方法でもある程度は発生しえます。)

そこで、ミラドライ社は麻酔液の量を増やすという改良をしました。ツーメセント液といって、麻酔液を予め生理食塩水で薄めたものを多めの量、脇に注入することになりました。薄めた麻酔液をたくさん入れることによって、神経が押し下げられ、皮膚から遠ざかるので、マイクロ波が当たりにくくなるという論理です。

注入方法は、当院で採用しているようなインジェクションプレートによる方法や、長い針で扇状に位置を変えながら注入していく方法(ファニング法)があります。

ですので、もうテンプレートの●や✖印を使って麻酔と水を皮膚の中で混ぜる方法はやらないということになっています。

当初のテンプレート活用法で、後から入れる水の量を増やせばよいだけなのでは?と思うかもしれませんが、メーカーさん曰く、その方法ですと、局所麻酔の効きが悪く、治療途中で追加することが多かったようです。(憶測ですが、混ざりが悪いと所々効きづらい場所が出るのでしょうか?)ですので、現在のメーカー推奨の麻酔法は、予め薄めて濃度が均一な麻酔液を多く、インジェクションプレートかファニング法で入れるということになっています。

また、後述のように、現在はテンプレートの転写は麻酔をした後にやることになっていますので、テンプレートを転写してその点を使うテンプレート活用法は事実上できないという話になります。


②テンプレートの転写と、麻酔の順番

初期の頃は、まずテンプレートの転写で皮膚に照射箇所のマーキングをしてから、その後に麻酔をすることになっていました。そうすると、前述のようにマーキングの中に、麻酔をする箇所の●✖印もありますので、その印を使って麻酔をする形でした。

この順番は、初期の、麻酔液の量をあまり入れていなかった時ですと特に大きな支障はないと思われます。しかし、神経障害の合併症をなるべく回避しようとして、麻酔液の量を増やした後は問題が生じました。

麻酔液をたくさん入れていくと、脇が盛り上がり、皮膚が伸展します。

先にテンプレートの転写をして、照射箇所をマーキングしてしまうと、その後麻酔で皮膚が引き延ばされた時に、1個1個の照射箇所が離れていってしまいます。列間もそうです。

実際メーカーもユーザー(クリニック側)から1個1個の照射の間に打ち漏れができてしまうという報告を受けました。写真のように、発汗テストをしてみると、線状に打ち漏れができたりしている例が確認されています。

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よって、その後は、テンプレートの転写をしてから麻酔をするのではなく、麻酔をしてから(皮膚を伸展させてから)テンプレートの転写をする順番に手順が変わりました。

これは2019年11月に全クリニックに周知されています。

そこから約3年経過していますが、残念ながら昔の手順である、テンプレートの転写をしてから麻酔の手順のクリニック様をよく見かけます。

なぜなのかよくわかりませんが、強いて理由を考えるとすると、


1.麻酔前の脇(脇毛有毛部)のほうが小さく見えるため、麻酔前にテンプレート合わせをすると、狭いテンプレートでも十分入るかのように見せかけることができる(狭いテンプレートとはつまり照射回数が少ないということであり、施術が早く終わる)。

2.以前の方法に慣れているので、変えるのがめんどくさい。

以前の方法で施術ができないわけではないので、以前の方法にやり慣れているのでそのままでいいや、という可能性。特にスタッフの数が多かったりすると、居ない人含め全員に周知徹底し、院内マニュアルも改訂し、となると、めんどくさい、という可能性。

3.以前の麻酔方法(テンプレート活用法ー濃い麻酔液を入れて後から水を入れる方法)を行っている場合

先にテンプレートの転写をやらないと、濃い麻酔を注入する箇所がよくわからないので、先にテンプレートをやりたい 、という可能性。

いずれの理由にしろ、メーカーから以前の手順で打ち漏れができる実例を挙げられた上で手順の変更の告知がなされているわけですから、昔のやり方のほうが最近の方法より優れているというよほどの科学的根拠がない限り、変更すべきかと思います。

メーカーは全世界の数多くのクリニックから随時フィードバックを受けている立場であり、1施設の経験よりもはるかに症例を見ています。

ホームページにミラドライの施術の手順が書かれていないことも往々にしてありますが、施術を受けられる前に、「麻酔→テンプレートの転写」の順番でやっているのかどうかは確認されたほうがよろしいかと思います。

ミラドライは汗やにおいを無くす治療ではなく減らす治療です。ですので、昔の方法でやって、上のような打ち漏れが出来たとしても、汗やにおいは減るだけなので、と言うこともできるのかもしれません。ただ、完璧に無くならない施術だとしても、なるべく打ち漏れを無くす努力はすべきであり、当院ではメーカーの推奨手順で施術を行っております。

(注:ただ、現在の手順でやっても、減る治療であり、においや汗がゼロになるわけではありません。)


さらに当院では1パス目と2パス目の照射位置を半列ずらして照射しております。

1パス目の照射の1列1列の照射の間の部分になるべく2パス目の照射が来るように試みております。これも、打ち漏れをゼロにすることを保証しているわけではありませんが、なるべく打ち漏れを防ぐように心掛けております。

是非お試しください。


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ミラドライ

切らないわきが・多汗症治療

マイクロ波で汗腺を焼灼 

治療回数通常1回  自費診療 297000円~428560円税込

副作用:治療部位の疼痛・腫脹・皮下出血・減毛、感覚の変化等

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