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ミラドライの出力について CLINIC N東京銀座 ワキガ多汗症治療

更新日:2020年9月29日


今回は、ミラドライの出力について書いてみたいと思います。

日々ミラドライの施術をしていて感じるのは、「出力(パワー)」について誤解を受けやすいということなのですが、

実際、「高出力で照射」という表記もよく見かけます。

ミラドライの機械には「エネルギーレベル」というのが1~5まであります。


エネルギーレベルが上がると出力も強くなると思われていらっしゃる方が多い印象ですが、

エネルギーレべルが1であろうが、5であろうが出力(パワー)は同じです。

出力が高いも低いもなく、出力は一種類しかありません。


では、「エネルギーレベル」を上げると何が違うかというと、照射時間が変わってきます。

同じ出力で照射時間が長くなる形です。


マイクロウェーブですから、電子レンジを例えにしていうと、

電子レンジで物を温めるときに、500Wとか700Wとか1200Wとか好きな出力に切り替えて温めることが可能ですよね。

ミラドライの「エネルギーレベル」の数値を上げても例えばですが、500Wが700Wになったりはしないということです。

(注;実際のミラドライのワット数は55Wで上記とは異なります。例えの話となります。)

エネルギーレベルを上げると、同じ出力(パワー)だけれども照射時間が長くなるということです。

もちろん同じ出力(パワー)でも長く照射していれば、掛け算していただければ、

脇が最終的に受けたトータルの出力は多いということにはなります。

ただ、5になると強い出力(パワー)でかけてもらえると思われていらっしゃる方が多い印象です。

逆に言うと5でないと、弱くしかかけてもらえなかったと思われる方がいらっしゃいます。そうではなく、あくまでも出力は同じで一種類しかありません。

エネルギーレベル1でも「最高出力」と言うことができます。


それで、照射時間が長くなるとどうなるのか、というと、深くまで熱が届きます。

エネルギーレベルが1だと皮膚表面から2-3mmの深さのところにあたりますが、

5にすると2-5mmのところにあたります。

わきがの方で時に、深めの位置にアポクリン汗腺がある方がいらっしゃる場合があると言われており、そのような方では、5でかけたほうがいいと思われます。

(ただし、実際に脇の組織を切り出したりして切片にして顕微鏡などで見ないとその方のアポクリン汗腺が本当に深めにあるのかどうかはわかりません。)

また、皮膚表面から2-3mmの部分に関しても、エネルギーレベルが上がると長めに照射することなり、よりしっかり照射されることになります。

深めにかけると何か問題あるのか?という点ですが、

奥にある腕の神経に熱が加わってしまって、神経を傷害してしまうリスクがあるということです。

それで、脇の中でも、胴体側より、手側のほうは、神経が浅い場所に存在していると言われています。

ですので、ミラドライの機械のデフォルト設定では、例えば11列~13列の照射の列があるテンプレートを使用して照射する場合は4列目までの照射はいくらエネルギーレベル5で設定して施術を開始しても実際はエネルギーレベル1でしか照射されないようになっています。

この設定は、機械の設定のところをいじると解除することは可能です。

当院では改良された麻酔方法によって神経障害のリスクを減らし、全ての照射をエネルギーレベル5で照射しております。



お問合せ先

info@clinic-n.com

無断転載お断りいたします。


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