Blog 2024.03.11

ミラドライの効果を高める正しい施術方法について

ミラドライ専門のCLINIC N(クリニックN)東京銀座から、ミラドライ診療に関するミラドライ認定医院長ブログ第56号です。

ミラドライの効果を最大限に引き出すためには、正確な施術手順が欠かせません。ミラドライの施術方法ですが、約4年半前にメーカーにより照射漏れをなるべく防ぐために手順が変更されました。しかしながら、未だに多くのクリニックで昔の古い手順で施術が行われています。これはミラドライ認定医であっても、人気があるとされるクリニックであっても、たくさん症例をやっていそうなクリニックでもです。

手順というのは、具体的には、
テンプレートによるマーキング→麻酔の順番 であったのが、4年半前からは
麻酔→テンプレートによるマーキング になったということです。

この手順が変更された理由ですが、古い手順ですと照射漏れが生じやすいことが判明したためです。マーキングをした後に麻酔を入れると脇が盛り上がり、皮膚がストレッチするので、脇毛有毛部の面積は広がります。先にマーキングしてしまうと、脇が膨れ上がるのとともに
マーキングも間延びして拡大されてしまいます。1個1個の照射位置が離れていってしまって、結果として、各照射間に隙間が空き、打ち漏れが生じてしまうことになります。
照射漏れが生じてしまうと、当然ながらミラドライの効果が下がってしまいます。
ミラドライの効果をなるべく上げるためには、麻酔が先で、麻酔をしてからテンプレートをやることが重要になってきます。

この正しい手順の重要性については、当院のHPの「ミラドライについて」のページや、ブログでも何度も触れていますが、今回のブログでは、実際に麻酔の前と後でテンプレートによるマーキングをしてみて、マーキングを重ねてみて直接比較し、どのくらい照射位置が変わるのか検証してみたいと思います。撮影モニターの方にご協力いただいた実例になります。

 

施術前の右脇の写真です。

施術前右脇の写真

施術前の脇で、脇毛有毛部(毛穴がありそう)と思われる場所を赤く囲いました。

脇有毛部囲った写真

スケールを合わせてみますと、赤く囲った場所の横幅は60位と思われます。

脇毛有毛部のサイズを測定している写真

ここで、先にテンプレートによるマーキングをするクリニック様ですと、60幅のテンプレートでちょうどいいですね!という話になってしまい、60幅のテンプレートで施術されてしまう可能性があります。しかし、実際はこの後に麻酔をしますので脇が膨れて盛り上がり、特に皮膚が横方向にストレッチしていきますので、麻酔後の横幅は60幅ですと足りないと思われます。

撮影モニターの方に予めご了承を得て、古いやり方の、麻酔前にテンプレートによるマーキングを行いました。80x140のテンプレートでマーキングしました。

テンプレートは楕円の形をしていますが、実際は楕円の形どおりには焼けず、楕円よりも少し狭い範囲しか焼けません(詳しくはブログご参照ください)。そのため、麻酔前にテンプレートのマーキングを行っても80幅で全然狭くない状態です。ただ、赤で囲った部分は、テンプレート内に入ってはいます。
楕円の中の黒い棒のようなものが各照射位置になります。

ミラドライのテンプレートを施した写真

その後、ミラドライ社の推奨どおりの麻酔の仕方(量と場所)で麻酔をしました。

ミラドライ麻酔後の脇の写真

脇が盛り上がっています。大雑把な見た感じでも、麻酔前よりテンプレートがやや間延びして大きくなっていたり、各照射位置が離れていっているのがお分かりいただけるかと思います。

そこに、当院の通常どおりの、またメーカーの推奨どおりの、麻酔後にテンプレートの手順で、マーキングを重ねて行ってみました。

ミラドライ麻酔前後のマーキング比較の写真1

麻酔前のマーキングによる各照射位置や辺縁の線を青色で、麻酔後のマーキングによる各照射位置や辺縁の線を赤色をつけて区別してみました。両者のマーキングがだいぶ違うのがお分かりいただけるかと思います。

別角度からも見てみます。

ミラドライ麻酔前後のマーキング比較の写真2

麻酔前に行ったマーキングの各照射位置は、やはり離れていってしまっています。こうなると、各照射の間に打ち漏れができる可能性が高まります。また、線も変形して斜めになっています。
辺縁はもともと一応余裕はありましたので、そのまま膨れ上がっても、辺縁は一応余裕があり、辺縁に追加の照射はさほど必要ないように見えます。ですので、いくら80幅テンプレート使用の広範囲の照射をしたとしても、麻酔前にテンプレートによるマーキングをした場合は、辺縁は入っていて追加照射は不要で施術は早く済むかもしれませんが、真ん中の部分の打ち漏れが生じやすく、真ん中の部分の照射を犠牲にしている状態ということができると思います。

麻酔後に行ったマーキングでは、当然ながら各照射位置は離れていません。ただし、80幅では有毛部の辺縁がテンプレートにギリギリの場所にあり(黄緑の丸で囲った部分)、幅が足りなさそうですので、辺縁に追加照射が必要になってきます。同じ80幅の広範囲の照射でも麻酔後にテンプレートをやると、照射数が増え、クリニック側としては負担は増えます。しかし、真ん中部分の打ち漏れは少なくなるはずです。打ち漏れが少ないほど、ミラドライの脇汗やにおいに対する効果は上がります。

ミラドライ認定医だから、予約が取りにくいから、症例が多いから、正しい手順でやっているとは限らず、HPなどに記載の、治療の流れ・手順などをチェックされることをお勧めいたします。
当院では照射数が多くなっても、打ち漏れがなるべく生じないよう、また効果が高くなるよう、メーカー推奨の最新の手順である、麻酔が先、テンプレートは後の手順で施術を行っております。
(この後、撮影モニターの方には、両方のマーキングを消し、再度マーキングし直して施術を完了しております。)

ミラドライ認定医の院長がか必ずマーキングや照射も担当しております。しっかり治療されたい方にお勧めです。

ミラドライ認定医バッジ

CLINIC N (クリニックN)東京銀座
東京都中央区銀座7-13-1 STAGE GINZA 6F
銀座駅徒歩4分、東銀座駅徒歩3分、JR新橋駅徒歩7分
GINZA SIXそば

完全貸し切り状態で他のお客様にクリニック内で遭遇することはありません。
施術室も常時窓を開けての換気、マスク着用、消毒、手洗い、検温、体調管理徹底しております。

ミラドライ
切らないわきが・多汗症治療
マイクロ波で汗腺を焼灼
治療回数通常1回  自費診療 292,500円税込~428,560円税込
副作用:治療部位の疼痛腫脹皮下出血・感覚の変化等

院⻑ ⼩川 直美 医学博⼠

〒104-0061
東京都中央区銀座7-13-1 STAGE GINZA 6F

最寄り駅 銀座駅徒歩4分(東京メトロ銀座線・丸ノ内線・⽇⽐⾕線)
東銀座駅徒歩3分(東京メトロ⽇⽐⾕線・都営浅草線)
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診療時間 13:00〜20:00
定休⽇ 不定休
※基本的に⽉・⾦・⼟・⽇曜⽇が営業⽇です
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