ミラドライ専門のCLINIC N(クリニックN)東京銀座から、ミラドライ診療に関するミラドライ認定医院長ブログ第13号です。
今回のブログでは、ミラドライの効果を、多汗症の臨床研究の結果からミラドライ認定医が解説していきます。
ミラドライの効果をみる時に、多汗症に関しては、どれだけ汗が減ったのかということになりますが、その指標の一つとして、
「多汗症重症度スケール」というのがあります。
英語では、HDSS(Hyperhidrosis disease severity scale)と言います。
これは自覚症状に基づく重症度のスケールです。
FDA(米国でいう厚労省のような機関)などにミラドライの効果を認めてもらうためには、臨床試験などをして実際効果があった(かつ安全である)ということを示さなくてはいけないのですが、
その臨床試験において、多汗症の重症度を判定するために使われているものの一つです。
治療前と治療後を比べて、改善しているかどうか、ということです。
臨床試験では他覚的に汗の重量も計測したりしていますが(←個々のクリニックなどでの日常診療ではあまりされていないと思われますが)、
自覚症状の変化も指標の一つとしています。
HDSSの段階は以下のようなものがあります。↓
臨床試験では、このスケールのうち③か④に該当される方を被検者としていることが多いです。それで、ミラドライ治療後に①か②になったら、治療の効果アリ、という解釈です。
では、ミラドライの多汗症に対する効果を立証した臨床試験を実際にみていきましょう。
Hong HC, Lupin M, O’Shaughnessy KF. Clinical evaluation of a microwave device for treating axillary hyperhidrosis. Dermatol Surg. 2012 May;38(5):728-35. doi: 10.1111/j.1524-4725.2012.02375.x. Epub 2012 Mar 27.
被検者:腋窩多汗症を主訴とする31人の成人(全ての方がHDSS③または④)
施術:6ヵ月に渡り、1~3回の施術を実施(1回目は74%がエネルギーレベル3で照射、
2回目以降は打ち漏れの部位をタッチアップする形で施行、各被検者の方の副作用に対する耐性に応じてエネルギーレベル上げられれば上げる、皮下脂肪少ない方は下げる等調整あり)
12ヵ月間かけて追加調査(治療後1,3,6,12か月目に追跡調査)
結果:12ヵ月目のフォローアップ来院では、90.3%がHDSSの①または②のスコアを示した。
つまり、施術の1年後においても9割以上の方が、③または④ → ①または②になり、脇汗の自覚症状の改善が明瞭に認められたということです。
副作用:全ての被験者において腫れ、不快感、痺れなどの治療部位への一時的な副作用が見られた。
最も多い副作用(12人)としては腕の皮膚感覚の変化であったが、その後の回復が見られた。
というものです。
ミラドライの効果はこのようにエビデンスによって裏付けられています。
この臨床試験の結果などを元に、米国FDAからは多汗症、日本の厚生労働省からは重症腋窩多汗症に効果や安全性が認められています。
今後も、ミラドライ認定医の院長が、ミラドライの臨床試験結果について本ブログでも取り上げていきたいと思います。
文責:院長・管理医師 小川 直美
CLINIC N (クリニックN)東京銀座
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GINZA SIXそば
完全貸し切り状態で他のお客様にクリニック内で遭遇することはありません。 施術室も常時窓を開けての換気、マスク着用、消毒、手洗い、検温、体調管理徹底しております。
ミラドライ 切らないわきが・多汗症治療 マイクロ波で汗腺を焼灼
治療回数通常1回 自費診療 297000円~428560円税込
副作用:治療部位の疼痛・腫脹・皮下出血・減毛、感覚の変化等
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